【産業政策監調査研究報告】第3号「農業体験農園シンポジウムの開催状況」最終更新日:2023年03月27日
〇〇町中央部平坦地域の古館地区では、令和2年度から古館農業体験農園を設置しています。
古館産直センターでは、組合員の高齢化により、近年販売額が減少してきており、いかにして出荷量を確保していくかが課題となっていました。
一方、古館ニュータウンができた頃に移住してきた住民は、定年退職を迎える時期を迎え、毎年多くの定年退職者が発生し、今後とも退職者の増加が見込まれています。
定年退職者の中には、余暇を活用して、家族への安全安心な野菜を食べさせたいというニーズもあります。また子育て世代では、親子で野菜作りを体験してみたいというニーズもあります。
このため、古館産直センターで「古館農業体験農園」を設置し、野菜作りを通じた定年退職者の生きがい対策や食育活動に貢献するとともに、将来的には、産直への出荷者の確保につなげることを目指しています。
〇〇町の農業の担い手は、高齢化の進行と農業後継者の不足により、今後、急激に減少していくと見込まれます。離農する農家の増加にともない、今後、多量の農地が利用されなくなることが懸念されています。
農業体験農園は、面積的には小さいものの、農業者が高齢化して利用されなくなった農地を有効活用する方法だと考えられます。また消費者と農業をつなぐ有効な手段と考えられます。
古館産直組合が始めた古館農業体験農園は、町内で初めて取り組まれている事例ですので、まずは、皆さんに農業体験農園とは、どんなものかを知っていただきたいと思います。
古館農業体験農園の取組は、いまだ試行的な段階ですが、今年度、実施してみて、多くの可能性があることが分かりました。今後、〇〇町内で農業体験農園の取組が広がることを期待しています。
第3号「農業体験農園シンポジウムの開催状況」 (PDFファイル: 6.8MB)
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