【水道】簡易給水施設等水安全計画の策定について最終更新日:2023年03月27日
策定の目的
〇〇町の所有する簡易給水施設は5箇所あり、水源から皆さんのお宅の蛇口まで水道水を供給しております。しかし、その過程には、水源水質の異常、浄水処理のトラブル、施設の老朽化などさまざまな水道水のリスクが存在しています。
水安全計画は、水源から皆さんのお宅の蛇口に至る過程で発生しうる危惧を抽出・特定しそれらを継続的に監視・制御することにより、安心・安全な水の供給を確実にする水道システムを構築することを目的としています。そのため、簡易給水施設それぞれの浄水場において水源流域の状況、浄水方法、送水形態が異なることから、浄水場ごとに「水安全計画」を策定いたしました。
計画策定により期待される効果
1. 安全性の向上
水道水の安全性は、日々の浄水処理及び消毒効果の確認、並びに定期的に実施される 水質検査によって確保されています。この取り組みに加えて、水源から蛇口に至る水道シス テムに存在する危害原因事象を的確に把握し必要な対策をすることにより、リスク軽減となり 安全性の向上が図られます。
2. 維持管理の向上・維持
危害分析を行う中で水道システム内に存在する危害原因事象が明確となり、管理方法や優先順位が明らかになります。そのことにより水道システム全体の維持管理水準の向上や効率化が図られます。
3. 技術の継承
水質監視、施設管理、運転制御等に関する技術的な事柄について、水源から給配水までを一元的に整理し文書化にすることで各水道事業者における技術の継承において有効となります。
4. 受益者への安全性に関する説明責任
水安全計画が文書化され、それに基づいた管理が行われていること、及びその記録は常に安全な水が供給されている事を説明する上で有効となります。
5. 一元管理
水安全計画は、水道事業者が水道システム全体を総合的に把握し評価するものであり、管理の一元化、統合化が図られる。また、施設の更新計画、改良計画などの水道施設のアセットマネジメントにも寄与されます。
6. 関係者との連携強化
水源から蛇口に至るまでの全ての段階を視野に入れた危害評価・危機管理の検討により、水道水源の水質改善や水質管理、水質異常時の対応などの流域関係者等と連携した取り組みが推進されるとともに、貯水槽水道を含めた給水過程での水質管理の向上に資するものです。
簡易水道水安全計画本編
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